手術について

手術の内容 (白内障手術)

白内障は、水晶体が濁り羞明感や視力低下などを来した状態です。手術では、濁ってしまった水晶体を取り除き、その代わりに「眼内レンズ(人工水晶体)」を挿入します。一般的な方法は「超音波乳化吸引術」で、超音波を使って水晶体を細かく分割し、吸引して取り除く手術です。この方法は、傷口が小さく、リスクが少ない点が特徴です。

白内障の症状や進行具合は、個人差や左右の目によっても違いがあります。そのため、手術を受けるタイミングや使用する眼内レンズの選択も患者さんごとに異なります。手術によって多くの方が視力の改善を実感されますが、完全に自然な目と同じ視力に戻るわけではありません。
当院では、患者さん一人ひとりにしっかりと検査と説明を行い、ご納得いただいたうえで手術を進めています。また、場合によってはすぐには手術をお勧めせず、経過を観察することもあります。お悩みや不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

手術の流れ

診察・手術適応の確認

最初に診察を行い、手術が必要かどうかを検討します。手術が適応となる場合は、可能であればご家族の皆様とも十分に話し合っていただけるようご案内し、十分に理解し、安心して手術に臨めるよう丁寧にご説明いたします。手術は、時間を設けて手術内容の説明を行っております。

手術当日の流れ

手術当日は、当院では主に木曜日に手術を行っております。手術の時間は、病状や行う手術の種類によって異なり、簡単な処置から高度な手術までさまざまです。手術前には、再度スタッフから流れや注意事項の確認があり、万全の体制で手術を行いますので、ご安心ください。

術後の安静と過ごし方

手術後は、まずは当院で一定の時間安静にしていただきます。その後、ご自宅に戻られた後も、できるだけリラックスしてお過ごしください。特に手術直後の数日間は、無理な動作は避け注意しながら安静にお過ごしになることが大切です。

術後の定期的な通院

手術後の経過をしっかりと見守るため、術後の定期検診が必要です。術後の経過観察は、初期段階では頻繁に、その後は状態に応じて回数を減らしながら行います。状態を適宜確認し、術後のトラブルを早期に発見するために重要ですので、担当医の指示に従って定期的にご来院ください。